バイデン大統領は、メキシコ国境で待機している移民が米国に入国して亡命を申請できるようにする計画を検討しています。
亡命希望者は、約28,000人で、主にキューバ人、ホンジュラス人、グアテマラ人で、トランプ前大統領に訴訟を引き起こしています。

引用:https://media4.s-nbcnews.com/
本記事では、トランプ氏が掲げたメキシコ移民への政策から、現在の難民キャンプの状況、今後の見通しまでお伝えします。
トランプ氏が掲げた「国境の壁」政策とは
トランプ氏による国境の壁の政策は、移民保護議定書(MPP)として提示されました。
議定書の中身は、出身国に関係なく、メキシコで亡命を申請するために南の国境を越えようとする移民を強制するものです。
トランプ氏の政策により、国境にキャンプする人々の数を膨らませました。
現在の移民の生活
トランプ氏は、2019年に政策を実施し、国内の危険な状況から逃れた移民を、米国での法廷審問を待つ間メキシコに留まらせました。
現時点では、20,000人以上の移民が、メキシコ国境付近でキャンプ生活をしています。
難民キャンプでは、娯楽や満足のいく食事の提供がなく、治安状態も悪いことから、極限の生活が続いている状況。
移民が誘拐され、拷問された事例も報告されています。
【関連記事】Humanitarian Disgrace: U.S. Continues to Illegally Block, Expel Refugees to Danger
政権交代で移民の受け入れ許可へ
バイデン氏に政権が変わったことで、国土安全保障省(DHS)は、3つの異なる入国ポイントで、受け入れを待つ人々を許可。
新しい計画では、深刻な前科を持っているか、同伴者のいない子供でない限り、移民税関局((CE)に拘束されることなく米国への入国を許可され、保健福祉当局に送られます。
そこで健康診断を受け、COVID-19の検査で陰性が確認された後に、米国に入国が可能となります。
病気の検査で陽性となった人は、検査で陰性になるまでメキシコで待機し続けることを余儀なくされます。
米国に入国の許可が降りた後は、移民は地元の避難所に連れて行かれます。
そして、拘留を避けるために、入国管理局(ICE)の職員と調整して、居場所を追跡するためのブレスレットを足首につける措置が取られる見方が強まっています。
今後数週間で正式に政策が推進の予定
今後数週間で、正式に新しい政策が展開される予定です。
今月初めに署名された大統領命令に従い、トランプ氏の移民保護議定書(MPP)に代わる計画の設計をDHSに課しています。
バイデン政権は、次のようにコメントしています。
「国境の状況は、主に過去4年間に受けた被害のために、一夜にして変わることはないだろう。
しかし、大統領は私たちの国を安全で、強く、そして繁栄させ、私たちの価値観とも一致するアプローチに取り組んでいます」
下院共和党議員・ホワイトハウス報道官からは反対意見も
下院共和党議員は、ホワイトハウスへの陳述で、バイデン氏の移民計画に反対しました。
進行中の世界的大流行により状況が悪化し、人道的および公衆衛生上のリスクが高まっていることが反対となる根拠。
ホワイトハウス報道官も、アメリカ国民が家で過ごしている状況下で、移民といえど国内への人の動きがあることを、望ましくないと発信しています。
コメント